ある夏の山奥の大学で・・・
とある大学、東京のはずれ最寄りの駅からもバスで通学するような、そんな山の中にぽつんとたたずむ、美術の学校だった・・・。
ぼくは、春の卒業に向け、夏前の時期から卒業制作に取り掛かっていました。
その日は、朝から天気が良く、気温がかなり上がって、その年の最高気温を更新したのを覚えています。
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大学の最上階のアトリエで、先輩からのお下がりをもらったCDラジカセで、東京FMを流しながら、油絵具を混ぜあわせ、キャンバスに絵具を乗せていました。
土曜の夜、明日は学校が休みなので、最上階のフロアは真っ暗で、自分のアトリエ以外には、光が灯っていなかった・・・。
「ゥゴゴォゴッゴゴゴォ〜」
昨日から大気が安定していないのか?、遠くで地鳴りのような雷の音が聞こえる・・・。
「なんか、こぉええなぁっ」
心細くなった僕は、思わず声に出して喋っていた。
「ゥゴロゴロォ〜ゴゴゴゴッゴッォ〜」
「ぬぅひぃ〜!!、こえぇ~なぁ〜!!」
そう叫んだと同時に、
「バチィ、バチィバチィ・・・、バチッ」
聞いた事の無い、音と共に、東京FMのラジオ放送が途絶え、アトリエの電気が点滅しだす・・・。
「ブッチィッ、ブ~ン」
いきなり音声が途絶える、おんぼろなラジカセ・・・。
「クッ、くそっ!!なんだよぉ〜」
コンセントを何度か抜き差ししてみるが、やはり壊れてしまったのか、電源が入ることはない
外は、雨が降り出したようで、雨音だけが聞こえてくる・・・
ラジオの音が無くなると、周りの音が大きく聞こえてくる気がする・・・
「トッ、トォン、トン」
いきなり、ノックされるアトリエのドア!!
いきなりの事に、人に見られたら恥ずかしくなる位、ビクついてしまった。
「トン・トン・トン」
同じフロアには誰もいなかったはずなのに、おかしいなぁ?なんて思いながらも、警備員さんの巡回か何かかな?と思い直し、ゆっくりとドアに近づいた
「ガチャッ」
ドアの前に佇む、人影・・・
ドアを開けると、そこには見慣れた顔の男が立っていた
小柄でずんぐりとした体格、2サイズ程大き目の7分丈のTシャツと、半ズボンを穿いて、Tシャツの胸には「魁!!男塾」の文字がデカデカとプリントされている
口元に口ひげを生やし、夜だというのに真っ黒なサングラスをかけている・・・なぜか、右肩の上に2カセットのラジカセを乗せている・・・。
その男は、今年から、入学してきた新入生で、同郷の鳥取県からの上京してきているという事で、新入生歓迎コンパで意気投合した「バチョン」というあだ名の男だった。
新歓コンパでいきなり全裸芸の「ヨカチン」を披露し、人気ものになったバチョンは、コンビニもない田舎の出身で、東京の予備校で1年浪人している間に、間違った情報により、間違ったHIPHOP観を身体に刻み込んだ、80年代を21世紀まで引きずりつづけたような男であった。ナショナルの2カセットラジカセをこよなく愛している様だが、カセットテープを見たことが無いらしい・・・
「オラ、すっかり東京さ染まってすまったけん!!」
と必要以上に東京に染まったアピールをしてくるのがうざいが、それ以外は礼儀正しい好青年であった。
バチョン:
「ゥオスッ!! 先輩! 今、大丈夫っすか?」
僕:
「おぅおおっ!、だっ、大丈夫だけど・・・」
バチョン:
「いま、下のアトリエで、ラップの練習しちょったんだけど、雷が鳴って怖ぁなったけん、誰かおらんか探しちょったんです!!」
それから、バチョンの2カセットラジカセでラジオを聴きながら、「室伏広治の引退について」とか「夏休みに帰省するのか?」などのたわいもない事を話をしていました・・・
バチョン:
「オラ、去年実家帰ったら、婆ちゃんに、「一成が不良になってすまった!!」って泣かれてすまったんです!!」※一成が本名
僕:
「へぇ〜、そうなんだぁ〜」
興味がないのと、室伏広治の偉業について思いを馳せていたので適当な空返事を返すと、
バチョン:
「そういえば・・・、最近、あるヤバイ噂?、都市伝説を聞いたんですけど・・・、知ってます?」
僕:
「・・・」
バチョン:
「恐怖のイッセイミヤケって知ってます?」
僕:
「・・・」
バチョン:
「イッセイミヤケを108回唱えると、昔の「パラシュートが落ちた夏」の頃の吉川晃司ばりの肩パットのスーツを着た、三宅一生が現れて、なんでも願いを叶えてくれるって・・・・」
僕:
「・・・」
バチョン:
「でも、イッセイミヤケを唱える時に、情熱を込めて唱えないと呪われるって言う噂が・・・・」
僕:
「そんな・・・、そんなわけあるかよ」
「ゴォゴォッッ、ドッガァーン」
外では雷の音が轟いている。
僕:
「なんか、近くに雷落ちたのかなぁ?」
バチョン:
「・・・先輩、やってみます?」
僕:
「ぅえっ?、おっ、俺?」
バチョン:
「はい!!」
僕:
「いやいや、全然怖くないけど、ホント怖くないけどぉ〜」
バチョン:
「じゃぁ、お願いします・・・」
僕:
「えっ!!、っじゃぁ・・・、イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・」
「ゴゴゴゴッゴ-」
バチョン:
「先輩、情熱が籠ってないですよ!!、もっと本気で!!」
僕:
「イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・」
バチョン:
「HEY!!、もっと、HEY!!、SAY!!、カモン!!」
僕:
「イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ」
バチョン:
「HEY!!、もっと気持ちを込めて!!、HEY!!、YOU!!」
僕:
「イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ」
バチョン:
「HEY!!、YOU!!」
僕:
「イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ・イッセイミヤケ」
バチョン:
「HEY!!、YOU!!」
僕:
「イッセイミヤケ(HEY!!、YOU!!)・イッセイミヤケ(HEY!!、YOU!!)・イッセイミヤケ(HEY!!、YOU!!)・セイミヤケ(HEY!!、YOU!!)・」
バチョン:
「よう!!へい!!、もっと気持ちを込めて!!」
「イッセイミヤケ(よう!!へい!!)・ッセイミヤケ(よう!!へい!!)・セイミヤケ(よう!!へい!!)・ミヤケ(よう!!へい!!)」
「ミヤケ(よう!!へい!!)・ミヤケ(よう!!へい!!)・ミヤケヨウヘイ・ミヤケヨウヘイ・ミヤケヨウヘイ・ミヤケヨウヘイ・ミヤケヨウヘイ・ミヤケヨウヘイ・・・・」
「ゴォゴォッッ、ドッガァーン」
校舎に雷が落ちたのか、明かりが全ておち、一瞬目の前が真っ暗になった・・・
稲光のひかりが、窓から差し込んできている・・・
「あっ、あ・・あれっ?」
窓際に、バチョンと僕以外の人影が・・・
「僕の事を呼んだのは、君たちかい?、ぼくが願いを叶えてあげよう・・・」
「・・・」
「改憲の2/3議席を阻止させ、自民党の憲法改正草案にある、個人の尊厳の項目削除や自衛隊の国軍化、緊急事態条項の成立をストップさせ・・・」
「・・・」
「消費税から富裕税、原発即時廃止、廃炉ビジネス透明化、憲法に生態系の権利を入れる!!などの願いを叶えてあげよう!!」
僕らは、そこから意識を失っていたのか、眠ってしまったのか、気が付いたときには、アトリエのソファで2人で寝込んでいました。
それが、夢だったのか、幻だったのか・・・、今でも分かりません。
まとめ
7/10(納豆の日)は参議院選挙、三宅洋平を108回唱えると、三宅洋平を見た人も、そうでない人も選挙用紙に
「三宅洋平」
と思わず書いてしまうようになります。くれぐれも「三宅一生」と書いてはいけません。
東京選挙区以外は洋平くんは立候補していませんので、政権与党以外の候補を書きましょう!!
立川駅北口街宣行ってきましたよ!!豪雨が降ったのにスゴイ人だかり・・・
オフィシャルの短い動画
立川の選挙フェス、生活の党と山本太郎となかまたちの共同代表小沢一郎さんも街宣へ来たみたい(観れなかったけど)
小沢さんのスピーチも素晴らしい!!
とりあえず、こんなんも・・・
宜しくメカドック!!